土間工事

土間は床面に施工する平坦なコンクリートのこと。
白色や薄い灰色で凹凸の無い平らな表面に仕上げた「コテ仕上げ」や、ハケを使用して細かなざらつきを表現する「ハケ引き上げ」などの仕上げ方法があり、目地によるデザインをお楽しみいただけるのもポイント。

車などの重量物に耐えられる耐久性の高さや、地面全体を完全に覆ってしまうことによる雑草対策としても非常に有効です。
その他、犬走や鵜戸デッキの下、車いすのスロープなどにもよく利用されています。

■ 土間コンクリートの構造

土間コンクリートは3層からなる構造が主です。
【地面→砕石→コンクリート】の順に覆っていきますが、重量に耐える構造にするため、コンクリート部分に鉄筋を入れ、強度を増す必要があります。

コンクリート内部に設置された鉄筋は、「ワイヤーメッシュ」や「溶接金網」と呼ばれる縦・横に溶接して組まれたもので、ひび割れ防止や強度補強に用いられています。

また、雨水等が溜まらないよう表面に水勾配と呼ばれる傾斜がつけられます。
例えば駐車スペースで長編6mの長さの土間コンクリートを打った場合、12~18cmの高低差が必要です。

■ 土間コンクリートの手順

①土を掘削する
周囲の高さと合わせるため、表面の土をユンボやシャベル等を用いて掘削します。
ユンボを使用する場合は騒音が発生することもあるので、工事時間帯に配慮しなければなりません。
掘削後の土は、法令に則って地域指定の処分場にて適切に廃棄します。

②砕石を敷き詰める
コンクリート施工後の沈下を防ぐため、施工面を平坦にするために砕石と呼ばれる砕いた石を敷き詰めます。
運搬する条件にもよりますが、敷き詰めは人力か什器にて搬入し、手作業で均一にしていきます。

③砕石を固める
重いコンクリートが自重で沈んでしまうのを防ぐため、基礎部分の下地として砕石を押し固めます。
転圧機と呼ばれる機械を使用するため工事音が発生してしまいますが、他の作業に比べると大きくはありません。
1台分の駐車スペースなら約30分で完了します。

④型枠を設置する
コンパネと呼ばれる板などを使用し、施工する形状の型枠を設置します。
曲線の場合は自在と呼ばれるコンパネやヌキ板等を使用し、曲線を描きながら型枠を設置していきます。

⑤ワイヤーメッシュ(溶接金網)を設置する
コンクリートの強度を上げるため、コンクリート打設する箇所に溶接金網を張り巡らせます。
鉄筋には四角いコンクリートブロックを使用し、均一の高さに埋め込めるよう施します。
鉄筋の間隔や太さなどは十分な強度が出るよう、しっかりと設置しています。

⑥コンクリートを流し込む
コンクリートを流し込んでいきます。
コンクリートにも品質や水の割合があり、品質基準を設けることでどのような現場でも一定の高品質な施工をご提供できるよう徹底しています。

⑦表面を仕上げる
コンクリートが固まる直前に、ハケ引き上げなどの表面加工を行います。
気温などの条件で異なりますが、コンクリート打設後1~3日で表面が固まっていきます。
しかし全体が硬化するまではさらに日数がかかるため、養生期間として打設後に日数を空ける必要があります。

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